優秀賞に輝いた埋金宏光さん(左)と大石孝之さん=みやき町のこすもす館

 若い経営者の主張三神地区大会(佐賀県商工会連合会など主催)が4日、みやき町のこすもす館で開かれた。同地区の商工会から5人が出場し、基山町商工会の埋金(うめがね)宏光さん(38)とみやき町商工会の大石孝之さん(34)が優秀賞に輝いた。2人は7月2日に上峰町で開催される県大会に出場する。

 埋金さんは、商工会青年部が主催した子ども向けの職業体験イベントを紹介。参加者が作った椅子やテーブルが商店街で使われ、自身が務める木工所での新商品開発にもつながったと成果を示した。地域の木材活用をテーマにした中学校での講演活動にも触れ、「知識や技術、思いを子どもたち伝え、種をまいていきたい」と述べた。

 父親とラーメン店を営む大石さんは、青年部のあいさつ運動で子どもたちからエネルギーをもらったことをきっかけにインスタグラムで4年間、毎朝のあいさつを発信している。「町で働きたい、ラーメン屋になりたいという夢を持つ子どもを一人でも増やしたい」と活動に込めた思いを語り、「新しい可能性を広げる場」と青年部活動の意義を強調した。(樋口絢乃)