4人が立候補した参院選佐賀選挙区(改選数1)の序盤情勢は、3選を目指す自民現職の山下雄平候補(45)が一歩リードしている。立憲民主新人の富永明美候補(51)が追う展開。参政新人の下吹越優也候補(32)らは苦戦している。投票先をまだ決めていない人は約2割に上り、無党派層の動向が今後の情勢に影響を与えそうだ。

 支持政党別にみると、山下候補は自民の7割を固め、推薦を受けた公明に加え、日本維新の会も取り込む。富永候補は立民の8割を固める一方、「県連支持」を得た国民民主には浸透しきれていない。無党派層では山下氏を上回る。

 比例代表の投票先は3割近くが自民、2割が立民。参政、国民、公明、日本保守、れいわ、維新、共産の順で続いた。

 選挙区情勢は、共同通信の情勢調査結果に加え、佐賀新聞の取材を加味して分析した。(参院選取材班)

 

■きょうの街演 7月5日

 【松尾候補】午後=伊万里市

 【富永候補】午前=佐賀市、江北町、大町町、白石町▽午後=鹿島市、太良町▽決起大会=19時・鹿島市林業体育館

 【山下候補】午前=太良町、鹿島市▽午後=嬉野市▽決起大会=18時・JAさが塩田支所、19時・エイブル

 【下吹越候補】終日=唐津市、玄海町